カスタマイズのポイント
「デスクトップパソコン」 VS 「ノートパソコン」どちらを買うべきか?
最初のパソコン(もしくは買い替え)は「デスクトップパソコン」と「ノートパソコン」のどちらがいいか迷っている方は
判断の足しにしてみてください。
買うなら「デスクトップパソコン」と決めている方は「デスクトップPC」で、
「ノートパソコン」を購入したいと考えている方は「ノートPC」でカスタマイズのポイントを
押さえて下さい。
■ デスクトップパソコン購入の利点
- 拡張性がある
- 「液晶ディスプレイ」「キーボード」が後で交換できる
- 同スペックの「ノートパソコン」より割安で購入できる
- ハイスペックならまけない
1. 拡張性がある
筐体が大きい分、本体に内蔵できるカード類の拡張性は圧倒的にすぐれています。
特に3Dゲームに対応した高性能ビデオ機能は、「ノートパソコン」ではマザーボードに
ビデオチップとして固定してあり、後から自分で交換することは出来ません。
2. 「液晶ディスプレイ」「キーボード」が後で交換できる
「液晶一体型」でなければ購入後にサイズの大きな「液晶ディスプレイ」好みの「キーボード」と
交換することができます。仕事で長時間作業する場合は「液晶ディスプレイ」と「キーボード」
の間隔を自由に調整できる「デスクトップパソコン」の方が、体に負担のない作業姿勢を保つことが
できます。
3. 同スペックの「ノートパソコン」より割安で購入できる
「デスクトップパソコン」は大型の「パーツ」を採用する分
「ノートパソコン」用より安い「パーツ」を調達して「パソコン」を構成することができます。
しかし「OS」無しで6万円の「ノートパソコン」の登場など「デスクトップパソコン」
と「ノートパソコン」の価格差は意外となくなってきています。
4. ハイスペックならまけない
「ノートパソコン」は小さな筐体で発熱を解決しなければならないので、
全て高性能パーツを採用するわけにはいきません。「CPU」のクロック数も低いものが
採用されています。
「デスクトップパソコン」用の「Pentium 4」では標準になりつつあるの「HT」(ハイパー・スレッド)や
「EM64T」(64ビットOS対応)も「ノートパソコン」用の「Pentium M」では未対応です。
「ノートパソコン」「デュアルコアCPU」の登場もまだ先の話です。
「HDD」の搭載容量にも圧倒的な差があります。
■ デスクトップパソコン購入の欠点
- 設置スペースを取る
- 一度設置すると場所を移動するのが大変
- 動作音がうるさい
1. 設置スペースを取る
「ノートパソコン」の人気は日本の狭い住宅、オフイス事情を反映しています。
W1000×D700 程度の机に「タワー型」の「デスクトップパソコン」を置くとかなり圧迫感があります。
それでも「液晶ディスプレイ」の普及でかなりましになりました。
「省スペース型」「液晶一体型」はかなり設置スペースを改善できますが
「タワー型」より拡張性は劣ります。
2. 一度設置すると場所を移動するのが大変
「タワー型」パソコンは最低、本体と「液晶ディスプレイ」「キーボード」をコード
で接続する必要があります。
電源のコンセント、LANのケーブル、プリンタとの接続と、初心者でなくてもうんざりする
手間がかかります。 「液晶一体型」はかなり移動が楽な作りになっています。
3. 動作音がうるさい
「デスクトップパソコン」は高性能になるほど発熱するので、冷却するため大型のファンが必要になります。
オフイスでの使用ならまあ我慢というところですが、深夜静かな室内で使用する分にはかなり気になるレベルです。
最近はファンを大型化して低速で回転させる、水冷でパソコン本体を冷却するなど「静音化」の取り組みがなされていますが、
まだ家電なみとはいかないようです。
■ ノートパソコン購入の利点
- 設置スペースを取らない
- いざというとき持ち歩ける
- 動作音が静か
- 内蔵バッテリーが簡易「UPS」となる
1. 設置スペースを取らない
「ノートパソコン」の人気は日本の狭い住宅、オフイス事情を反映しています。
机にA4の用紙をおいた程度の面積しかいらないのでとにかく使う場所を選びません。
収納する場合もACアダプタ、LANのケーブルを外す程度(無線LANならそれも無し)で簡単になおせます。
机の引出しに入れておくこともできます。
2. いざというとき持ち歩ける
客先でプレゼンテーションに使える。友人に画面で写真を見せることができるなど
「ノートパソコン」の携帯性は魅力です。
「モバイルノートパソコン」なら公衆無線LANの利用で「インターネット」環境を
気軽に持ち歩くこともできます。
3. 動作音が静か
「ノートパソコン」は「筐体」の全てを利用して放熱しているので、小型ファンですみます。
その代わり底面などかなり暑くなる製品もあります。
4. 内蔵バッテリーが簡易「UPS」となる
「ノートパソコン」は「内蔵バッテリー」が急な停電時にも「UPS」(無停電電源装置)として働いて、
突然の電源の遮断から「ノートパソコン」を守ってくれます。
雷の多い地方では別途「UPS」(無停電電源装置)を購入する費用がかからない利点があります。
■ ノートパソコン購入の欠点
- 「キーボード」が使いにくい
- 「液晶ディスプレイ」が見ずらい
- 作業姿勢が悪くなる
- 同スペックの「デスクトップパソコン」より値段が割高
- 故障した時の修理コストが高い
1. 「キーボード」が使いにくい
「ノートパソコン」は携帯性が増すほど「キーボード」は使いにくくなってきます。
数字入力用の「テンキー」も付いていません。
趣味での利用なら問題ないと思いますが、一日8時間仕事でデータ入力といった作業には
むいていません。猫背の作業姿勢で肩こり、腰痛の原因にもなりかねません。
仕事で省スペース性を求めるなら「省スペース型」「デスクトップパソコン」の方が
よいのではないでしょうか。
「ノートパソコン」に「キーボード」「マウス」を外付けして利用する方法もありますが
これは「デスクトップパソコン」を机に置くより面積をとります。
2. 「液晶ディスプレイ」が見ずらい
「デスクトップパソコン」では17インチ、19インチ「液晶ディスプレイ」が標準になって
きましたが、「ノートパソコン」では15インチサイズが普通です。
「デスクトップパソコン」用「液晶ディスプレイ」より同じインチサイズでも
高解像度の製品もありますがあまり画面表示が細かくなりすぎると、中高年には辛いかも。
また「ノートパソコン」では光沢タイプの液晶を搭載した製品が多いのですが、TV、DVD鑑賞には
適していても、一日8時間仕事でデータ入力といった場合には画面の映りこみが気になる場合があります。
仕事で使用するなら「非光沢液晶ディスプレイ」の方が適していると思います。
「ノートパソコン」に「デスクトップパソコン」用「液晶ディスプレイ」を外付けして利用する方法もあります。
3. 作業姿勢が悪くなる
あまり「パソコン雑誌」には載りませんがこれこそ「ノートパソコン」の最大の問題点ではないでしようか?
「ノートパソコン」はその構造上「液晶ディスプレイ」「キーボード」が蝶番を軸に接近した作りになって
います。「液晶ディスプレイ」「キーボード」の間隔を調整できない分、どうしても作業姿勢が猫背ぎみになって
しまいます。これが肩こりや腰痛の原因になる可能性があります。
4. 同スペックの「デスクトップパソコン」より値段が割高
「ノートパソコン」は小型の筐体に小型パーツで構成されている分「デスクトップパソコン」より価格が
割高になります。携帯性がますほど高価になります。
「HDD」も「ノートパソコン」用の2.5インチ「HDD」は同じ容量でも「デスクトップパソコン」用3.5インチ「HDD」
より回転数は低く、割高になります。
5. 故障した時の修理コストが高い
持ち運ぶ機会の多い「ノートパソコン」はそれだけ故障する確率も高くなります。
一体型構造のなので自分で修理することはむずかしいです。
「デスクトップパソコン」のように「パーツ」を差し替えてみて故障個所を探るといった
方法もとれません。
充電を繰り返す「バッテリー」の寿命も2〜3年です。
なるべく長期の修理保証に入ることが得策ですが、これも初期コストがかかります。
POINT
「ノートパソコン」は「デスクトップパソコン」の代替になるか?
日本では「ノートパソコン」は「デスクノート」「代替デスクトップ」とも呼ばれて人気です。
当サイトでは、家庭用、趣味の用途では「ノートパソコン」も「デスクトップパソコン」の代替
となるが、長時間の仕事用途では「デスクトップパソコン」の代替にはならないと考えます。
省スペース、携帯性のメリットだけで作業のしにくさを我慢するのは本末転倒ではないでしようか。
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