パソコンのハード
パソコンの中心パーツとは
パソコンのハードウエアは規格化された「パーツ」の集合体です。
「パーツ」を基板である「マザーボード」に接続することで、
パソコン本体が構成されています。
パソコンを自作する場合も、テスターやハンダゴテはいりません。
プラスドライバーが一本あれば電子ブロックのように組立てることができます。
パソコンの中心となるパーツを「マザーボード」から説明していきます。
■ マザーボード
パソコンの全ての「パーツ」を接続する基板です。「スロット」、「ソケット」、「コネクタ」に各「パーツ」を接続します。
POINT
「直販メーカー」パソコンは「PCケース」(筐体ともいいます)と「マザーボード」は一体でほぼ交換することはできません。
「PCケース」がパソコンの「外殻」なら「マザーボード」は「骨格」といえます。
「マザーボード」の性能は次に説明する「チップセット」で決まります。
「マザーボード」をもっと詳しく知りたい方は
「カスタマイズの基礎知識」 >> 「パーツのスペック」 >> 「マザーボード」へ。
■ チップセット
パソコン全体の性能を決める「マザーボード」上の半導体チップです。
搭載できる「CPU」の動作周波数の上限、最大「メモリ」容量など、パソコンの性能、拡張性を決定する「パーツ」です。
通常「ノースブリッジ」、「サウスブリッジ」という2組の「チップセット」で構成されています。
「ノースブリッジ」チップは「CPU」、「メモリ」、
「ビデオカード」など高速な「パーツ」を制御します。
「サウスブリッジ」チップは「ハードディスク」、「光学ドライブ」、
「拡張スロット」接続デバイスなど、比較的低速なパーツを制御します。
カタログには普通「ノースブリッジ」チップの方が記載されています。
POINT
あまりカスタマイズの選択支には入っていませんが、パソコンを長く使いたい人は「チップセット」にも
十分注意を払って下さい。「CPU」がパソコンの「頭脳」なら「チップセット」は「心臓」といえます。
「チップセット」をもっと詳しく知りたい方は
「カスタマイズの基礎知識」 >> 「パーツのスペック」 >> 「チップセット」へ。
■ CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)
「中央演算装置」、「プロセッサ」とも言います。
パソコンの計算をつかさどる「頭脳」ともいえる「パーツ」です。
「CPU」のスペック(性能)がそのままパソコンの処理速度にストレートに反映します。
POINT
製品の性能差がパソコンの購入価格にも一番ストレートに反映します。
また新製品登場後の価格の改定も激しいので、カスタマイズ選択時に一番なやむところです。
「CPU」をもっと詳しく知りたい方は
「カスタマイズの基礎知識」 >> 「パーツのスペック」 >> 「CPU」へ。
■ メモリ (メインメモリ)
「メモリ」は「CPU」が命令を処理するために必要な一時的な記憶領域です。
「ビデオカード」で使用するメモリと区別するために「メインメモリ」ということもあります。
「CPU」が処理するデータや命令は「メモリ」に記憶されることで高速に実行されます。
同じ記憶装置でも「ハードディスク」との違いはパソコンの電源を切ってしまうと
「メモリ」上のデータも消えてしまうことです。 「メモリ」の容量が多いほど作業が快適になります。
「メモリ」の容量が少ないと「ハードディスク」を代替メモリとして使用する仮想メモリという機能が
働きます。「ハードディスク」は「メモリ」より処理が低速なのでパソコンの処理動作が極端に遅くなります。
POINT
カスタマイズ時にはとにかく多めに「メモリ」容量を選択することが快適なパソコンライフのカギです。
「CPU」の選択より重要かも。
「メモリ」をもっと詳しく知りたい方は
「カスタマイズの基礎知識」 >> 「パーツのスペック」 >> 「メモリ」へ。
■ HDD(ハードディスクドライブ)
「ハードディスク」は文書や写真、音楽、画像データなどの各種フォーマット
のデータ(ファイル)を「フロッピーディスク」のように永久保存しておく記憶装置です。
「ハードディスク」の容量が大きいほど大量のファイルを保存しておくことができます。
「メモリ」との違いはパソコンの電源を切っても内容が消えてしまわないことです。
POINT
「HDDレコーダー」、「iPod」、「DVカメラ」の記録デバイスとして「ハードディスク」もずいぶん生活に身近になってきました。
大容量化も一気に進み、昔「540MB」の「ハードディスク」(メモリではない)を数万円で購入したことのある「親方」は感慨深いものがあります。
「メモリ」がテスト用の一時的暗記力なら、
「ハードディスク」は一生の記憶といったところでしようか。
「ハードディスク」をもっと詳しく知りたい方は
「カスタマイズの基礎知識」 >> 「パーツのスペック」 >> 「HDD」へ。
■ ビデオカード
「ビデオコントローラ」、「グラフィックス」、「グラフィックボード」、「グラフィック・アクセラレーター」
などさまざまな呼び名があります。
「CPU」が計算したデジタルデータをディスプレイに表示するために
アナログの画像データに変換するパーツです。
「ビデオカード」に搭載されている画像データ変換チップを「GPU」(グラフィック・プロセッシング・ユニット)といいます。
画像処理専用の「CPU」です。
POINT
ネットワークゲームなど高速の3Dグラフィックスを画面に表示するには、高機能な「ビデオカード」が必要
になります。
「ビデオカード」をもっと詳しく知りたい方は
「カスタマイズの基礎知識」 >> 「パーツのスペック」 >> 「ビデオカード」へ。
■ 光学ドライブ
「CD-ROMドライブ」がもっとも一般的に普及している規格です。
「OS」や「アプリケーション」のインストールに必要となります。
CD-ROMに使用するメディアは音楽CDの仕様を拡張したものです。
650〜700MBの記憶容量があります。
「CD-ROMドライブ」はデスクトップパソコンにほぼ標準搭載されています。
POINT
「CD-ROMドライブ」がないと「OS」の再インストールはできません。
「光学ドライブ」はメディアの規格が乱立していて混乱していますが、
全てのメディア規格に対応したDVDドライブも最近価格が下がってきました。
「光学ドライブ」をもっと詳しく知りたい方は
「カスタマイズの基礎知識」 >> 「パーツのスペック」 >> 「光学ドライブ」へ。
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