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パーツのスペック  チップセット

インテル(R) デスクトップ 編

先に急所を押えたいたい方はPOINTへ。

■ チップセット (intel)

パソコンの心臓ともいえる「チップセット」はカスタマイズの選択支にはいっていませんので、どのパソコンのベースモデルを 選ぶかということになります。
「チップセット」は「マザーボード」にハンダ固定されていて「CPU」のように後から交換することはできません。 メーカー直販パソコンは「マザーボード」も「PCケース」に固定されていてほぼ交換不可能です。
本体のデザインや設置サイズ、機器の拡張性だけでなく直販メーカーのパソコンを購入する場合は、ケースと一体のマザーボード上の 「チップセット」にも 十分注意をはらってください。
特にパソコンを自分でアップグレードして長期間使おうと考えている方は 「CPU]より「チップセット」の選択が重要です。
CPU」は後から交換可能ですが、「CPU」の搭載可能な上限を決定する 「チップセット」は交換不可能だからです。
自作するわけじゃないからそこまで知りたくないと思う方もいるかもしれまんが、直販メーカーのパソコンは「マザーボード」の交換が自作パソコンと違って 不可能なので、どのベースモデル(ケース)を選ぶかということがどの「チップセット」を選ぶかとイコールになってしまします。

CPU」を購入検討の中心に据えるとパソコン価格性能比の妥当性はなかなか判定できません。 インテル(R)製の「CPU」のラインナップがたいへん複雑なせいです。わずかなクロック数の違いがはたして支払う金額の差額に見合っているのかなかなか 判断できないのが現状です。

「チップセット」を理解してパソコン購入の軸に据えると、直販メーカーの価格戦略もすっきり見えてくると思います。

インテル(R)製チップセット(ノースブリッジ)のラインナップ
(最終更新日 2006年07月02日)

 CPU
メモリ ビデオカード 
チップ
セット名
HTFSB  ソケット   メモリ
タイプ
最大
メモリ
DM
*
G
*
AGP
*
PCIE
*
コメント
975X1066MHz
800MHz
LGA775PC2-5300
(DDR2 667)
PC2-4300
(DDR2 533)
8GB  X16 最新
NEW
955X1066MHz
800MHz
LGA775PC2-5300
(DDR2 667)
PC2-4300
(DDR2 533)
8GB  X16 2005年登場
945P1066MHz
800MHz
533MHz
LGA775PC2-5300
(DDR2 667)
PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
4GB  X16 2005年登場
945G1066MHz
800MHz
533MHz
LGA775PC2-5300
(DDR2 667)
PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
4GB X16 ココを
基準に
945GZ800MHz
533MHz
LGA775PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
2GB X16  
945GT667MHz
533MHz
LGA775PC2-5300
(DDR2 667)
PC2-4300
(DDR2 533)
4GB   Core Duo
デスクトップ用
925XE1066MHz
800MHz
LGA775PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
4GB  X16 2004年登場
925X800MHzLGA775PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
4GB  X16  
 
915G800MHz
533MHz
LGA775PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
4GB X16 
915GV800MHz
533MHz
LGA775PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
4GB  ココを
基準に
915PL800MHz
533MHz
LGA775PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
2GB  X162005年登場
915P800MHz
533MHz
LGA775PC2-4300
(DDR2 533)
PC2-3200
(DDR2 400)
PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
4GB  X162004年登場
910GL533MHzLGA775PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
2GB   
875P800MHz
533MHz
Socket478PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
PC2100
(DDR266)
4GB X8  
865PE800MHz
533MHz
400MHz
Socket478PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
PC2100
(DDR266)
4GB X8  
865P533MHz
400MHz
Socket478PC2700
(DDR333)
PC2100
(DDR266)
4GB X8  
865G800MHz
533MHz
400MHz
Socket478PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
PC2100
(DDR266)
4GBX8  
865GV800MHz
533MHz
400MHz
Socket478PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
PC2100
(DDR266)
4GB  2003年登場
848P800MHz
533MHz
400MHz
Socket478PC3200
(DDR400)
PC2700
(DDR333)
PC2100
(DDR266)
2GB  X8 レガシー
845GE533MHz
400MHz
Socket478PC2700
(DDR333)
PC2100
(DDR266)
2GB X4 レガシー
845PE533MHz
400MHz
Socket478PC2100
(DDR266)
2GB  X4  
845G533MHz
400MHz
Socket478PC2100
(DDR266)
2GB X4 レガシー
845E533MHz
400MHz
Socket478PC2100
(DDR266)
2GB  X4  
845GV533MHz
400MHz
Socket478PC2100
(DDR266)
2GB   2世代前
2002年登場
レガシー

*「DM」- デユアルチャンネルメモリサポート
*「G」- ビデオ(グラフィック)機能搭載
*「AGP」- AGPスロット(ビデオカード用)
*「PCIE」- PCI Expressスロット(ビデオカード用)


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型番の読み方

3桁の型番の数字が大きいほど新型チップです。
「i865」と表記された場合の「i」はインテル(R)のことです。
 G    ビデオ機能有
 P    ビデオ機能無
 GV  ビデオ機能有・AGPスロット無
 E  E 無し型番の高性能版
 L, Z  L, Z 無し型番の廉価版

型番の末尾に「G」と付いているチップセットは、ビデオ(グラフィック)機能が チップに内臓されていることを表しています。
型番の末尾に「P」と付いているチップセットは、ビデオ(グラフィック)機能が 付いていないことを表しています。
型番の末尾に「GV」と付いているチップセットはコストダウンのため AGPスロット(ビデオカード接続専用)が存在しないことを表わしています。
ビデオ機能はオンチップのみで、後から高性能「ビデオカード」を拡張したくてもできません。
型番の末尾に「G」の付いていないチップセットを搭載したパソコンは一般に高性能のビデオカードを 搭載して販売されているようです。
型番の末尾に「E」の付いているチップセットは「E」の付いていないチップセットの高性能版です。 対応「FSB」のクロック周波数が向上しています。より高性能な「CPU」を搭載することができます。

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POINT

「845」 Pentium4 FSB 533MHz 2.8〜3.0GHz
「865」 Pentium4 FSB 533MHz 〜3.0GHz   FSB 800MHz 〜3.4EGHz
と「チップセット」のサポートする「FSB」で搭載できる「CPU」の上限が決まってしまいます。
「チップセット」は「マザーボード」に固定されていて「CPU」のように交換することができません。 パソコンのアップグレードを自分で長期的にやろうと考えている方は「チップセット」も最新の ものをおすすめします。

「865G」が2005年の標準スペックではないでしようか。
ビデオ(グラフィック)機能が標準搭載なのでコストをおさえるため多くの直販パソコンに採用されています。
「AGP」スロットも付いているので、後から3Dゲーム用の「ビデオカード」を増設することもできます。
2006年6月の補足
「845」採用製品は姿を消し、「865」採用製品も消えつつあります。「Socket478」「AGP」時代の終焉です。 (もちろんパーツはしばらく供給されます)
「915」は「Pentium D」に対応していないことから 「845」の位置に後退しました。2006年の標準スペックは「945G」ではないでしようか。
「Windows Vista」の動作要件に「ビデオカード」の「DirectX 9」対応があります。「915G」の 内臓ビデオ機能は「DirectX 9」をサポートしているので「Windows Vista」に乗り換えを考えている方は 「Windows Vista」用に「ビデオカード」を用意する必要がありません。ビデオカードスロットのない「915GV」 も安心して「Windows Vista」へ移行することができます。

カスタマイズで「チップセット」にどんなウエイトを置いたらいいか知りたい方は
「カスタマイズのポイント」 >> 「チップセットの型番とCPUソケット」へ。

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トレンド

2004年登場した「チップセット」「915」からは大幅にパーツの規格が変更されました。
「CPU」の取り付け「ソケット」規格が「Socket478」 から 「LGA775 」へ。
「ビデオカード」の「スロット」の規格が 「AGP」 から 「PCI Express X 16」へ。
拡張スロットの規格が「PCI」から「PCI Express X 1」へ。
メモリの規格が「DDR SDRAM 」から 「DDR2 SDRAM」へ。
「915」は「915 Express」、「925」は「925 Express」とカタログに表記されることが多いようです。
「915」のパソコンも拡張スロットを「PCI」と「PCI Express X 1」両方搭載している製品が多いようです。
もっとも「ISA」スロットが最近まで生き残っていたように、新しい規格への移行はゆっくり進んでいくと思われます。

2005年「Pentium D」が発売され「チップセット」「945」「955」が登場しました。「945」「955」は既存の「Pentium 4」も搭載することが できますが「915」「925」は「Pentium D」を搭載することができません。
「945」はFSB 533MHzに対応することで 「915」を、「955」はFSB 800MHzに対応することで「925」を 取り込んでリプレスしていくインテル(R)の戦略にも見えます。 パソコンの拡張を長期的考えて「915」「925」を選択するのは?かもしれません。
2006年6月の補足
ローエンド 「915」、スタンダード「945」、ハイエンド 「975」が実状のようです。 2006年秋には「Pentium」ブランドの後継「Core 2 Duo」ブランドが登場し本格的な「デュアルコア」時代への移行が はじまります。「Core 2 Duo」はCPUソケットこそ「LGA775」ですがチップセットは専用の「96x」シリーズしか対応しない ので「945」の天下も長くはないようです。
2006年7月の補足
現行の「チップセット」も「Core 2 Duo」はサポートされるようです。「Core 2 Duo」発売以前の製品は マザーボードのBIOSアップデートが必要になるとおもわれます。
「945GT」はインテルの提唱する「MoDT」(モバイル・オン・デスクトップ)用のすこし異色な「チップセット」です。 ノートパソコン用の「Core Duo」「CPU」を静音を重視するデスクトップPCにも活用しようという構想です。 発熱、消費電力の少ない「Pentium M」をデスクトップの「CPU」として利用しようという試みは以前からありました。 (Pentium Mを利用したブレードサーバ製品もあります)
しかし「Pentium M」と「Pentium 4」の製品としての競合を心配したインテルはデスクトップPCでの「Pentium M」 利用に関して大変消極的だったのが実状です。
しかし「Pentium M」と「Pentium 4」を全て「Core 2 Duo」ブランドに統一することでマーケッティングにおける 製品のポジショニングの問題が解決したことになります。 インテルが「MoDT」に踏み出したことが 「TDP」(熱設計電力)こそ今後のCPUの性能を評価する重要な指標になることをアピールしているといえます。

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