パーツのスペック メモリ
デスクトップ編
先に急所を押えたいたい方はPOINTへ。
■ メモリ
パソコンの性能を左右するメモリの主流は2種類です。
- DDR SDRAM
- DDR2 SDRAM
メモリの規格ラインナップ (最終更新日 2006年06月16日)
メモリの種類 | 規格 | 動作 クロック | データ 転送速度 | 消費電力 | 対応 チップセット (インテル) |
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DDR2 SDRAM | PC2-6400 (DDR2 800) | 800MHz | 1秒間 6.4GB | 1.8V | AMD Socket AM2 CPU |
DDR2 SDRAM | PC2-5300 (DDR2 667) | 667MHz | 1秒間 5.4GB | 1.8V | 975 945 |
DDR2 SDRAM | PC4200 (PC2-4300) (DDR2 533) | 533MHz | 1秒間 4.2GB | 1.8V | 975 945 915 ココを 基準に |
DDR2 SDRAM | PC3200 (PC2-3200) (DDR2 400) | 400MHz | 1秒間 3.2GB | 1.8V | 945 915 |
DDR SDRAM | PC3200 (DDR400) | 400MHz | 1秒間 3.2GB | 2.5V | 915 875 865 848 845 |
DDR SDRAM | PC2700 (DDR333) | 333MHz | 1秒間 2.7GB | 2.5V | 915 875 865 848 845 |
DDR SDRAM | PC2100 (DDR266) | 266MHz | 1秒間 2.1GB | 2.5V | 875 865 848 845 |
1.DDR SDRAM
現在の主流メモリです。
「DDR SDRAM」はカタログに「PC3200」と表記される場合と、「DDR400」と表記される場合があります。
「PC3200」の3200はデータ転送速度(1秒間 3.2GB)を、「DDR400」の400は動作クロック(400MHz)を表わしています。
どちらも同じ規格のことを表わしています。
動作クロックが高いほうが、データ転送速度が早く高性能です。
次世代の「DDR2 SDRAM」の登場で「DDR SDRAM」を「DDR1」と表記することもあります。
「DDR SDRAM」と「DDR2 SDRAM」は「メモリスロット」のピンの数が違い(184ピン、240ピン)互換性はありません。
「DDR SDRAM」に対応しているインテル(R)「チップセット」は「915」までです。
しかし「915」は表を見るとわかるように「DDR SDRAM」と「DDR2 SDRAM」の両方に対応しています。
ピンの数が違う「184ピン」と「240ピン」の「メモリスロット」を搭載しているということです。
「DDR2 SDRAM」の登場で、「PC3200」と表記した場合「DDR SDRAM」なのか「DDR2 SDRAM」なのか
判別できなくなりました。 「DDR2 SDRAM」の場合は「PC2-3200」と表記されることが多いようです。
2006年06月補足
インテルのチップセットは「865」より「915」「945」の移行に伴い、メモリも「DDR SDRAM」から「DDR2 SDRAM」が主流となりました。
AMDがPC2-6400(DDR2 800)メモリをサポートするSocket AM2 CPUを投入しました。インテルのチッセットが正式にサポートする
メモリは現時点でPC2-5300(DDR2 667)までです。AMD のCPUはチッセットではなくCPUの内部にメモリコントローラがあります。CPUを改修
する分インテルよりDDR2メモリ対応が遅れましたがこれで逆転した形です。
2.DDR2 SDRAM
「DDR SDRAM」の次世代メモリ規格です。
データ転送速度の向上と2/3の省電力を実現しています。
「DDR2 SDRAM」はカタログに「PC2-4200」と表記される場合と、「DDR2 533」と表記される場合があります。
「PC2-4200」の4200はデータ転送速度(1秒間 4.2GB)を、「DDR2 533」の533は動作クロック(533MHz)を表わしています。
どちらも同じ規格のことです。
動作クロックが高いほうが、データ転送速度が早く高性能です。
「DDR2 SDRAM」は省電力性でノートパソコンでの普及も期待されています。
対応しているインテル(R)「チップセット」は「915」からです。
2006年06月補足
AMDも「DDR2 SDRAM」対応「CPU」「Socket AM2」を投入しました。AMDの「CPU」はチップセットではなくCPUに「メモリコントローラ」が
内臓されているのでインテルよりDDR2対応が遅れましたが「Socket AM2」の投入で「DDR2 SDRAM」が主流になります。
POINT
「メモリ」の性能を表わす時、「CL=2」、「CL=3」などと表示されていることがあります。
「CL」は「キャス・レイテンシ」の略で「メモリ」の処理タイミングを表わす規格です。
大抵のパーツに表示される数値や型番は数の大きい方が高性能であることを表わしますが、「CL」は例外的に
数値が小さいほど高性能であることを意味します。
カタログにはあまりでてきませんが、「メモリ」を後から増設する際には同じ「CL」の製品を購入してください。
「CL」の規格が混在した場合、規格の低い方に性能がそろいます。
後述する「デュアルチャネル」を構築する場合も同じ「CL」の製品を導入してください。
「チップセット」の選択でどちらの「メモリ」規格を使用するか決まってしまいます。
「メモリ」の規格や転送速度の違いをパソコン使用時に体感することはあまりないと思われます。
しかし「メモリ」の搭載容量が少ないと、「ハードディスク」を「メモリ」の代わりに使用する「スワップ」が発生します。
「ハードディスク」は「メモリ」よりはるかにデータ転送速度が低速なので、「スワップ」が発生するとユーザーがイライラ
するほどパソコンの動作が遅く感じられます。
「Windows Xp」は起動しているだけで「100MB」以上の「メモリ」を使用します。
ビデオ機能が「チップセット内臓」の場合、画像処理用のビデオメモリを「メモリ」より「64MB」借用するので、
他の「アプリケーション」を複数起動すると「256MB」程度の「メモリ」容量では処理が苦しくなります。
カスタマイズ時にはとにかく「メモリ」容量を多めに選択することが快適なパソコンライフの要です。
「CPU」のランクをおとしてでも「メモリ」を積みましょう。
標準で「512MB」、長期的にパソコンを快適に使用したかったら、「1GB」の「メモリ」が理想です。
「Windows Xp」パソコンは32ビット「OS」なので最大「4GB」の「メモリ」までしか搭載できません。
メモリの枚数問題
「CPU」と同じで「メモリ」も後から自分で追加する方法もあります。
しかし「直販メーカー」パソコンの「メモリスロット」は「省スペース型」や低価格モデルの場合、最大2枚しか「メモリ」が挿せないように
なっている場合が多いようです。
「256MB」の「メモリ」を2枚挿して「512MB」で購入した場合、「メモリ」を追加したくても
既存の「メモリ」を棄てない限り増設できません。
後で「メモリ」の増設を考えている方は容量の大きな「メモリ」を1枚で選択することをおすすめします。
あとから「デュアルチャネル」メモリを実現したい方も大容量を「メモリ」を1枚で選択することをおすすめします。
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カスタマイズで「メモリ」にどんなウエイトを置いたらいいか知りたい方は
「カスタマイズのポイント」 >> 「メモリの容量」へ。
トレンド
デュアルチャネル
「デュアルチャネル」は「メモリ」転送性能を倍にするメモリ構成です。
同容量・同仕様2枚1組の「メモリ」を使います。
インテル(R)「チップセット」「865」より対応しています。
インテル(R)「チップセット」「915」からは「フレックス・メモリ・テクノロジ」
といわれる「メモリ」管理機能が搭載され「同容量」という制限がなくなりました。
「256MB」と「512MB」の「メモリ」を2枚挿してもデュアルチャネルが機能するということです。
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