パーツのスペック 液晶ディスプレイ
ノートPC編
先に急所を押えたいたい方はPOINTへ。
■ 液晶ディスプレイ
「筐体」の蓋でもある「ノートパソコン」の「液晶ディスプレイ」は購入後に取り替えのきかない部分です。
- 液晶サイズ
- 品質(視野角 輝度)
- 光沢液晶
1. 液晶サイズ
主なノートパソコンに採用されている液晶画面サイズ
画面サイズ | 解像度 | ドット数 | ノートの種類 |
7.4インチワイド | XGA | 1024 x 768 = 786432 | モバイルノート |
10.4インチ | XGA | 1024 x 768 = 786432 | モバイルノート |
10.6インチ | XGA | 1024 x 768 = 786432 | モバイルノート |
12.1インチ | XGA | 1024 x 768 = 786432 | モバイルノート |
12.1インチ | WXGA | 1280 x 768 = 983040 | モバイルノート |
12.1インチ | WXGA | 1280 x 800 = 1024000 | モバイルノート |
13.3インチ | WXGA | 1280 x 800 = 1024000 | モバイルノート |
14.1インチ | XGA | 1024 x 768 = 786432 | スタンダードノート |
14インチワイド | WXGA | 1280 x 768 = 983040 | スタンダードノート |
15インチ | XGA | 1024 x 768 = 786432 | スタンダードノート |
15インチ | SXGA+ | 1400 x 1050 = 1470000 | デスクノート |
15.4インチワイド | WXGA | 1280 x 800 = 1024000 | デスクノート |
15.4インチワイド | WSXGA+ | 1680 x 1050 = 1764000 | デスクノート |
17インチワイド | WXGA+ | 1440 x 900 = 1296000 | デスクノート |
17インチワイド | WUXGA | 1920 x 1200 = 2304000 | デスクノート |
上記の表以外の液晶サイズの「ノートパソコン」製品もあります。「ノートパソコン」は「液晶」のサイズが
筐体のサイズを決めてしまうので、最近では「A4ノート」「B5ノート」といった分け方では製品を分類できなくなりました。
(ノートの種類欄の分類はあくまで当サイドの独断です)
液晶画面の対角線を計ってインチ(1インチ=25.4mm)表示した数値が画面サイズとしてカタログに表記されています。
「ノートパソコン」の場合同じ画面サイズでも解像度(画面の表示ドット数)の違う製品があります。
同じ15インチサイズの液晶でもXGA(1024x768)とSXGA+(1400x1050)では1.8倍近く画面表示する情報量に差が出ます。
無論画面サイズが同じなのでSXGA+(1400x1050)の方が文字は小さく表示されます。
同じXGA(1024x768)の解像度でも12.1インチと15インチ液晶ではでは15インチ液晶の方が文字は大きく表示されます。
画面の面積(インチ)と情報を表示するためのドット(ピクセル)数の密度(解像度)で液晶を選ぶ必要があります。
中高年の方には12.1インチサイズの液晶表示は少し厳しいかも。
「モバイル」用途以外の「ノートパソコン」の解像度の基準はXGA(1024x768)ですが画面のサイズは様々です。
2. 品質(視野角 輝度)
液晶画面を正面以外の上下左右から見た場合に画面の表示情報を認識できる角度のことを
視野角といいます。
この角度が広いほうが液晶としては高品質です。この角度の広い液晶を「広視野角」の
製品といいます。
電車の座席でノートを使用する場合は他人に見られないよう視野角の狭い製品のほうが
いいかも。視野角を狭くするシールも販売されています。
高輝度の液晶は「メーカー」製品がしのぎを削っています。
「スーパーシャインビュー」(NEC)「スーパーファイン」(富士通)「クリアブラック」(SONY)
と名称は様々です。
最近の「ノートパソコン」の値下がりは「液晶」のコストダウンが大きく寄与しています。
3. 光沢液晶
「液晶パネル」に光沢のあるシールをはって、DVD、TV鑑賞時の発色をよくしています。
AV鑑賞時にはよいのですが、通常のパソコンとして作業する時に意外と画面への映り込み(グレア)が
気になる場合があります。特に家庭では、オフイスと違って天井の照明に映り込み防止の
配慮がされていないので気になることがあります。
光沢液晶でも映り込みを押さえたアンチグレアタイプがあります。
なるべく店頭で自分で確かめてみることをおすすめします。
光沢タイプの「ノートパソコン」製品が主流になってきましたが、
あえて仕事専用に「ノートパソコン」を購入する場合は光沢タイプではない製品を選択するのも手です。
仕事にAV鑑賞機能は無駄なだけです。
大抵の「ノートパソコン」には背後にアナログRGB(D-Sub15ピン)という「ディスプレイ」出力用端子を
備えています。購入後に光沢タイプの画面が気に入らない場合は外付で「非光沢ディスプレイ」に接続
するのも手かも。
「ノートパソコン」でもそれぞれ別のデスクトップ領域を表示できる「マルチディスプレイ」機能を備えた
製品もあります。
Sビデオ出力端子を備えいる「ノートパソコン」もあります。Sビデオ入力端子を備えたTVに画面を出力する
ことができます。
POINT
「ノートパソコン」では液晶サイズ(面積)が同じでも、サポートしている最大解像度はさまざまな
製品があります。自分が必要としている1画面に表示できる情報量から「ノートパソコン」を選ぶのも
1つの方法です。 字が細かく表示されても画面にたくさん情報が表示された方がいい方は高解像度
の製品を選んで下さい。
同じ製品でも搭載する液晶のサイズ、解像度をカスタマイズできる製品もあります。
光沢液晶を採用する「ノートパソコン」が増えています。私見ですが仕事で「ノートパソコン」
を使用する場合は従来のノングレア液晶を使用したほうが、画面もしっとりしていて落ち着いた
作業ができる気がします。カスタマイズ時に「光沢」「非光沢」が選べる製品もあります。
DVDの再生や3Dゲームを重視する方はms(ミリセカンド 1000/1秒)で表記される「応答速度」も気にして下さい。
数値が小さいほど高性能です。「応答速度」の悪い「液晶」だと動画表示で残像が気になることがあります。
「応答速度」は10ms台が高性能の指標ですが、「ノートパソコン」のカタログにはあまり載っていないようです。
激安価格帯の「ノートパソコン」では「液晶」の品質が一番コストダウンの対象になっているようです。
(画面が暗い、発色が悪い、視野角が狭い等)
安い「ノートパソコン」の購入を検討している方は割り切りが必要ですが、
無論そういう製品でも、事務処理等に使用する場合全く問題はありません。
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