パーツのスペック ビデオ機能
ノートPC編
先に急所を押えたいたい方はPOINTへ。
■ ビデオ機能
「ノートパソコン」のグラフィック機能は2つの選択支があります。「ノートパソコン」は購入後に自分で「ビデオチップ」
を交換することがほとんど不可能なので購入時に用途を考えて検討して下さい。
- チップセット内臓グラフィック
- 専用ビデオチップグラフィック
1. チップセット内臓グラフィック
パソコンの用途が「インターネット」や「メール」、「文章作成」だけなら
インテル(R)「チップセット」の型番に「GM」と付いた製品で十分だと思います。
「GM」と付いた「チップセット」はビデオ機能を内臓しています。
カタログにはよく「グラフィック チップセット内蔵」と表記されます。
チップセット | DirectXサポート | 借用ビデオメモリ(VRAM) |
855GM | DirectX7.1 | 64MB |
915GM | DirectX9 | 128MB |
945GM | DirectX9 | 224MB |
「855GM」のビデオ機能は普通に使う分には十分だと思います。
「915GM」からは3Dグラフィックスの表示能力もかなり向上していますが、最新3Dゲームをプレイするには力不足です。
「チップセット」にビデオ機能が内臓されている場合は、画面表示用の「ビデオメモリ」(VRAM)を「CPU」用の「メモリ」
より転用しているのでその分「アプリケーション」で使用できる「メモリ」が少なくなります。
「855GM」で最大64MB、「915GM」で最大128MB、「945GM」で最大224MB「CPU」用の「メインメモリ」より「ビデオメモリ」として使用します。
来年初頭に登場が予定されている「Windows Vista」の動作要件には「DirectX9」からとあります。
チップセット「915」より「DirectX9」に対応しています。
ビデオ機能を「チップセット」に内臓したパソコンを購入する場合、「メインメモリ」を多く搭載することをおすすめします。
「ATI」社も「ノートパソコン」用に「ビデオ機能内臓のチップセット」を発売しています。
(RADEON XPRESS 200M)
※ DirectXは3Dグラフィック描画用のマイクロソフトのAPIの規格です。
2. 専用ビデオチップグラフィック
本格的に3ネットワークゲームを「ノートパソコン」で楽しみたい場合は、
「nVidia」社の「GeForce」か「ATI」社の「MOBILTY RADEON」ビデオチップを搭載した「ノートパソコン」の購入を選択して下さい。
「nVidia」社の「GeForce」シリーズ
チップ名 | ビデオメモリ |
GeForce Go7900 GTX | 512 |
GeForce Go7900 GS | 256 |
GeForce Go7600 GT | 256 |
GeForce Go7600 | 128 |
GeForce Go7400 with TurbCache | |
GeForce Go6800 | 256 |
GeForce Go6600 | 128 |
GeForce Go6200 with TurbCache | (128) |
GeForce Go6200 TE | 64 |
GeForce FX Go5700 TE | 64 |
「ATI」社の「MOBILTY RADEON」シリーズ
チップ名 | ビデオメモリ |
MOBILITY RADEON X1400 | 64 |
MOBILITY RADEON X700 | 128 |
MOBILITY RADEON X600 | 64/128/(256 Hypermemory) |
MOBILITY RADEON X300 | 128 |
同じ型番のシリーズなら型番の下3桁の数値の多い方が高性能を表わします。
300番台がエントリー
600番台がミドルレンジ
700〜900番台がハイエンド製品の目安です。
「ビデオメモリ」も多い方が高性能の指標です。
「nVidia」社の「TurbCache」( ターボキャッシュ)機能とはビデオカードの「ビデオメモリ」を「CPU」用の「メモリ」
より転用する機能です。「チップセットビデオ機能内臓」と同じくその分「アプリケーション」で使用できる「メモリ」が少なくなります。
「ATI」社の「Hypermemory」(ハイパーメモリ)機能も「ビデオメモリ」を「CPU」用の「メモリ」から借用して拡張する技術です。
「メインメモリ」を「グラフィック用メモリ」(VRAM)として借用する共有メモリ・アーキテクチャを総称して
「UMA」(Upper Memory Area)と言います。
POINT
3Dゲームに興味がなければチップセット内臓で十分だと思います。
「メインメモリ」を最低512MB搭載しておくことをおすすめします。
最新3Dゲームを楽しむならビデオチップもハイエンド製品を選択してください。
しかし「ビデオカード」を2枚挿し3D描画性能を向上させる「SLI」技術などを実現した「デスクトップパソコン」に比べると
「ノートパソコン」のビデオ機能はやはり及びません。
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