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パーツのスペック  メモリ

ノートPC編

先に急所を押えたいたい方はPOINTへ。

■ メモリ

ノートパソコンの性能を左右するメモリを理解するキーワードは4つです。

  1. DDR SDRAM
  2. DDR2 SDRAM
  3. SO-DIMM
  4. MicroDIMM

メモリの規格ラインナップ (最終更新日 2006年06月25日)
メモリの種類規格動作
クロック
データ
転送速度
消費電力ピン
対応
チップセット
(インテル)
DDR2 SDRAM
SO-DIMM
PC5300
(PC2-5300) 
(DDR2 667)
667MHz1秒間 5.3GB 1.8V 200945GM
945PM
DDR2 SDRAM
SO-DIMM
PC4200
(PC2-4200) 
(DDR2 533)
533MHz1秒間 4.2GB 1.8V 200945GM
945GMS
945PM
940GML
915GM
915PM
DDR2 SDRAM
MicroDIMM
PC4200
(PC2-4200) 
(DDR2 533)
533MHz1秒間 4.2GB 1.8V 214945GM
945GMS
945PM
940GML
915GM
915PM
DDR2 SDRAM
SO-DIMM
PC3200
(PC2-3200) 
(DDR2 400)
400MHz1秒間 3.2GB 1.8V 200915GM
915PM
915GMS
910GML
DDR2 SDRAM
MicroDIMM
PC3200
(PC2-3200) 
(DDR2 400)
400MHz1秒間 3.2GB 1.8V 172915GM
915PM
915GMS
910GML
DDR SDRAM
SO-DIMM
PC2700 
(DDR333)
333MHz1秒間 2.7GB 2.5V 200915GM
915PM
910GML
855GME
855PM
DDR SDRAM
MicroDIMM
PC2700 
(DDR333)
333MHz1秒間 2.7GB 2.5V 172915GM
915PM
910GML
855GME
855PM
DDR SDRAM
SO-DIMM
PC2100 
(DDR266)
266MHz1秒間 2.1GB 2.5V 200855GME
855PM
855GM
852GM
852GMV


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1.DDR SDRAM

現在の主流メモリです。
「DDR SDRAM」はカタログに「PC2700」と表記される場合と、「DDR333」と表記される場合があります。
「PC2700」の2700はデータ転送速度(1秒間 2.7GB)を、「DDR333」の333は動作クロック(333MHz)を表わしています。 どちらも同じ規格のことを表わしています。
動作クロックが高いほうが、データ転送速度が早く高性能です。
次世代の「DDR2 SDRAM」の登場で「DDR SDRAM」を「DDR1」と表記することもあります。

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2.DDR2 SDRAM

「DDR SDRAM」の次世代メモリ規格です。
データ転送速度の向上と2/3の省電力を実現しています。
「DDR2 SDRAM」はカタログに「PC2-4200」と表記される場合と、「DDR2 533」と表記される場合があります。
「PC2-4200」の4200はデータ転送速度(1秒間 4.2GB)を、「DDR2 533」の533は動作クロック(533MHz)を表わしています。 どちらも同じ規格のことです。
動作クロックが高いほうが、データ転送速度が早く高性能です。
「DDR2 SDRAM」は最近値段も下がり、その省電力性で「ノートパソコン」での普及も期待されています。 モバイル用途でバッテリーの駆動時間を重視する方は検討要素にいれてみてください。
対応している「チップセット」は「910/915」シリーズです。

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3.SO-DIMM

Small Outline Dual In-line Memory Moduleの略で、 「DIMM」をノートパソコン用に小型化したメモリモジュール規格を表わします。
基板のサイズ、ピンの数(200ピン)等、「デスクトップパソコン」の「メモリ」 (184ピン、240ピン)とは全く互換性はありません。

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4.MicroDIMM

「SO-DIMM」をさらに小型化したメモリモジュール規格を表わします。
主に「モバイルノートパソコン」に採用されています。
基板のサイズ、ピンの数(172ピン)等、「SO-DIMM」と全く互換性はありません。
同じ「MicroDIMM」規格でもピンの数が違う製品(PC4200 214ピン)があるので注意が必要です。

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POINT

チップセット」の性能でどちらの「メモリ」規格を使用するか決まってしまいます。
「メモリ」の規格や転送速度の違いをパソコン使用時に体感することはあまりないと思われます。
しかし「メモリ」の搭載容量が少ないと、「ハードディスク」を「メモリ」の代わりに使用する「スワップ」が発生します。 「ハードディスク」は「メモリ」よりはるかにデータ転送速度が低速なので、「スワップ」が発生するとユーザーがイライラ するほどパソコンの動作が遅く感じられます。
「Windows Xp」は起動しているだけで「100MB」以上の「メモリ」を使用します。
ビデオ機能が「チップセット内臓」の場合、画像処理用のビデオメモリを「メモリ」より「64MB」程度借用するので、 他の「アプリケーション」を複数起動すると「256MB」程度の「メモリ」容量では処理が苦しくなります。 (「Windows Xp SP2」になってからさらに重い「OS」になりました)
カスタマイズ時にはとにかく「メモリ」容量を多めに選択することが快適なパソコンライフのかなめです。 「CPU」のランクをおとしてでも「メモリ」をたくさん積みましょう。

標準で「512MB」、長期的にパソコンを快適に使用したかったら、「1GB」の「メモリ」が理想です。
来年初頭に登場が予定されている「Windows Vista」の動作要件にはメモリを512MBとあります。 しかしOSのアップグレードは保証されても512MBでは「Windows Vista」がただ動くだけで、 他のソフトを複数起動したら重くてしかたがないといった事態も想定されます。メモリ1GB時代は目前に迫っているようです。
「ノートパソコン」では今のところ「チップセット」の制約で「メモリ」は「2GB」までしか搭載できません。 (「945PM」「945GM」は「メモリ」「4GB」まで搭載できます)
メモリスロットとメモリの枚数問題
「メモリ」も後から自分で追加する方法もあります。
しかし「ノートパソコン」の「メモリスロット」は最大2枚しか「メモリ」が挿せないように なっている場合が多いようです。
「256MB」の「メモリ」を2枚挿して「512MB」で購入した場合、「メモリ」を追加したくても 既存の「メモリ」を棄てない限り増設できません。
後で「メモリ」の増設を考えている方は容量の大きな「メモリ」を1枚で選択することをおすすめします。 (特に「Windows Vista」へ乗換えを考えている方)
あとから「デュアルチャネル」メモリを実現したい方も大容量を「メモリ」を1枚で選択することをおすすめします。
また「ノートパソコン」のメモリの規格は形状で「SO-DIMM」か「MicroDIMM」か、同じ形状でもピンの数が ちがうなど、初心者にはわかりにくいので購入時になるべく大容量メモリを搭載しておくのがいいかもしれません。

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トレンド

デュアルチャネル
「デュアルチャネル」は「メモリ」転送性能を倍にするメモリ構成です。
同容量・同仕様2枚1組の「DDR2 メモリ」を使います。
「チップセット」「910/915」シリーズより対応しています。
「デュアルチャネル」構成の場合、同じ512MBでも256MBを2枚のせる方が512MBを1枚より データ転送性能がよいとされています。
しかしメモリを増設したい場合、メモリスロットの問題でメモリを棄ててしまうことになります。 「DDR2 メモリ」の値段が下がってきたので、普及が期待されます。

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